3次元計測(3Dレーザースキャナー測量)

■現況地形の3Dデータ化と横断図作成 ■高架橋・桁下などの非接触測量
■縦断・横断図の自動生成 ■建築物の3Dモデル化とBIM連携

3Dレーザースキャナー測量

 3Dレーザースキャナー測量は、構造物や地形を非接触で高密度・高精度に計測し、3次元点群データとして記録・可視化する技術です。
 弊社では、Leica RTC360 3Dレーザースキャナーを導入し、インフラ設備・建築物・工場施設・地形など、さまざまな対象のスキャンを行っています。
 本機器は、1秒間に最大200万点というスキャン性能を誇り、1観測あたり2分未満で高精細なカラー3D点群データを取得可能です。得られたデータは、座標(X・Y・Z)および色情報を持つ点の集まり(点群)として記録され、図面化や数量計算、維持管理・施工計画などに幅広く活用されています。

点群データとは

 3Dスキャナーで取得した位置情報(空間座標)と色情報を持つ無数の点により、対象物の形状や表面状態をリアルに再現します。工事現場やプラント設備、高架橋など、従来の方法では困難だった計測も短時間かつ高精度で実現します。
下の画像は弊社が取り組んだ点群データの一例です。

現況地形のデータ化と横断図作成

 点群測量で取得した現況地形データに測点座標を同期させることで、任意の位置で横断図が作成可能になります。
設計断面を重ね合わせることで、土量計算などの数量算出もスピーディーに行えます。

高速道路高架橋の点群計測

 桁下のように人の立ち入りが困難な場所でも、非接触で高精度な図化が可能です。舗装面の不陸や寸法も詳細に把握でき、維持管理資料としても活用されます。

縦断・横断図の自動生成

 点群データから道路の中心線を設定し、縦断図・横断図を自動生成。
従来法に比べて測量時間を大幅に短縮でき、高速道路など長時間の規制が難しい現場において特に有効です。

建築物の3Dデータ化

 社屋の外部・内部を点群データで取得し、平面図・立面図などの作図が可能になります。
リノベーションや耐震改修前の記録保存、BIM連携にも対応しています。

観測状況